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2015-02-11 02:51    ルイヴィトンモノグラムボストン
 手を洗って、台所を通ると、流しに立っていた割烹着《かつぽうぎ》の妻が振り向いて見て、 「あら……痺れが切れて?」  といった。 「痺れ? なんの話だ。」 「だって足をちょっと引きずってるから。」  へえ、と驚いて、足許《あしもと》を見た。自分ではちっとも気がつかなかった。 「どっちの足を?」 「こっちの。」  妻は濡《ぬ》れた手の、甲の方で、自分の右の太腿《ふともも》を軽く叩《たた》いて見せた。すると膝がかくりとする方の脚だ。この脚を本当に引きずっていたのだろうか。 「もういちど歩くから、見ていてくれないか。」  五、六歩歩いて見せると、妻は笑ってかぶりを振った。 「いまは普通だけど、さっきは確かに変だったわ。」 「変といえば……朝から変だと思ってたんだ、自分でも。」  いつもなら、話しかけられても生返事でまっすぐ棚《たな》の酒壜《さけびん》の方へ急ぐところだが、その日は足がひとりでに妻の方へ向いた。  こちらの足取りを見ていた妻は、顔を見直して、笑うのをやめた。 「ちっとも変なふうには見えないけど……どうかしたの?」 「躯の右側がなんだか妙な具合でね。」  歩きはじめの第一歩で膝がかならずかくりとすること。肩から腕にかけてが水を吸った砂袋のように重いこと。急に眼鏡の度が合わなくなったこと。多分そのせいで今日はいちにち自分の文字が書けなかったこと——妻は真顔で聞いていたが、話し終って今夜の酒の肴《さかな》を尋ねると、それには答えずに、